はじめに

こんにちは、中途採用チームのYです。
最近、面接をしていると「理念に共感して」といった言葉を耳にする機会が増えてきているように感じます。Z世代はもっと現実主義なのかと思っていた私にとって、これはけっこう意外なこと。明日が見えにくい時代だからこそ、誰もが思いを同じにできる共通の何かが必要なのかもしれませんね。
マイナビでもこの企業理念とも言える「パーパス」を2022年9月に策定しました。このパーパスがどんな経緯を経て、どんな思いを込めて生まれたのか、当社の広報部長におうかがいしました。

※取材・撮影は、感染防止に配慮した現場環境にて実施しております。

プロフィール

(Y・M)
社長室広報部 部長
2008年、新卒でマイナビ入社。管理本部・総務部企画課に配属され全社イベント運営をはじめとした総務関連業務を担当。2010年4月に社長室広報部へ異動となり、以後マイナビのコーポレート広報を担当。

※所属を含む掲載内容は取材当時のものです。

パーパスとは企業の存在意義。同じ価値観を持ち同じ目標に向かうための指標織の成長エンジンに火をつけること」を目指しています

パーパス策定の経緯と目的を教えてください

(採用 Y)パーパスはどんな経緯で、そしてどんな目的で策定されたのですか。

(Y・W)マイナビでは2021年12月に、第5代目の代表取締役として土屋芳明が就任しました。そして翌2022年、年始の「社長メッセージ」で表明されたのが「パーパスの策定」です。パーパスとは「企業の存在意義」を意味しています。マイナビがこの社会においてなぜ存在するのか、どんな価値を提供できるのか。これまでのマイナビは「日常生活に普通に存在する」という世界観を目指していましたが、ただ、その実現のために「何をすべきなのか?」「世の中にどういう価値を提供するのか?」。このことを改めて定義したい、というのが土屋社長のメッセージだったと理解しています。経営陣と従業員が一体になって同じ価値観を共有し、同じ目標に向かう組織を目指す。そんな会社にするために策定されたのがパーパスだと考えています。
そして2022年9月、「一人ひとりの可能性と向き合い、未来が見える世界をつくる。」というパーパスが発表されました。この言葉は何もないところから考え出されたのではなく、創業以来のマイナビのDNAを明文化したものであり、当社の文化や雰囲気が凝縮されていると言ってよいかと思います。

プロにお任せ、ではなく役員や現場社員で生み出すことに意義あり

(採用 Y)パーパスの策定にあたっては、役員や現場の方々が直接いろいろな意見やアイデアを交わした末にできたと聞いています。

(Y・W)はい、「パーパス策定プロジェクト」として本格稼働したのは2022年2月までさかのぼります。私は事務局員として進行を間近に見ていたのですが、大きく分けてインプットとアウトプットのプロセスで作業は進みました。
まずはインプット。マイナビの強みは?一方でマイナビの課題とは?それを明らかにすべく、取締役の方々へのヒアリングや社員へのアンケートなどから集めた意見を集約。プロジェクトメンバーがそれらを理解することからスタートしました。 次に、現在の社会的トレンドは何なのか?社会は将来どのように変化していくのか?他社はどんなパーパスを掲げているのか?などの情報を集めました。
インプットが済めば次はアウトプットです。役員を中心に事業部や新卒/中途入社のバランスを考えたプロジェクトメンバーを3つのチームに分け、パーパスの方向性を定めるべく議論を進めました。「世の中が求めること」「マイナビグループの強み/提供する価値」「マイナビグループの情熱/大切にしたい価値観」を言語化していくため、皆で一つずつポストイットに記入しながら意見を洗い出し、それを集約して具体的なアウトプットに落とし込んでいく…といった流れで進めていきました。パーパス・バリューズの基盤となる要素を定め、最終的には協力会社の力を借りて具体的な言葉に落とし込んでいきました。

50周年事業はパーパス周知の絶好の機会

パーパスはどのように浸透させていくのですか?

(採用 Y)なるほど、そんな経緯や目的があり、そんなプロセスを経てできた言葉なんですね。とは言え、まだまだ社内外ともに浸透しているとは言い切れない状況ではないですか?

(Y・W)仰る通りです。パーパスは作ったあと、それを浸透させなければ意味がありません。認知、理解、共感、自分ゴト化、そして最終的には会社のカルチャーにすることを目指さなければいけないと思っています。
まずは全社員向けのオンラインイベントで土屋社長から直々に発表し、イメージ動画の公開および社内ポスターを配布し、「認知」というファーストステップを図りました。その後は社内報や社長インタビュー動画でパーパスに込められた意味や背景を丁寧に伝え、現在、社員アンケートでは共感度が9割にまで達することができました。さらにパーパスが事業や日常業務の「軸」になればいい…そんな思いでパーパスをテーマにした社員オンライン交流会「パスレル」(フランス語で架け橋の意)を開催。そこで部署横断的にパーパスと自分の業務の共鳴点を語り合う場を設けました。参加者は能動的にパーパスを知ろうという方がメインで、まだまだ人数は多くありません。今後はこの輪をどのように広げていくかが課題です。私たち広報部も方法を日々模索しています。
一方で社外での浸透ですが、マイナビはちょうど今年創業50年を迎え、50周年事業の一環として全国でプロモーションを展開しています。「未来が見える世界をつくる」をキャッチコピーに、先が見通しづらい世の中でもがく現代の若者たちに、マイナビがどう介在していくかをイメージ化したテレビCMを制作しました。また、特設サイト「マイナビジョン」や、オウンドメディア・SNSでの展開もスタートしています。

常に変化を続けるマイナビで、ご自身の可能性にチャレンジしてください。

求職者へのメッセージをお願いします

(採用 Y)50年を経てもなお、その歴史に胡坐をかくことなく常に変わり続けるのがマイナビというわけですね。そんなマイナビを志望する求職者になにかひとこといただけますか。

(Y・W)創業から50年経った現在、マイナビはさまざまな変革期に来ています。組織・制度の改変やグローバル化など、非常に変化が激しい状況です。その中でまさに軸となるのがパーパスであり、その原動力は「変わらなければ会社は生き残れない」というひっ迫感…みたいなものでは、と個人的には感じています。50年の歴史を重んじながらも、変化を厭わず挑戦していく環境に身を置きたい、そしてご自身も進化し続けていきたいという方は、ぜひマイナビでその可能性にチャレンジしてください。