はじめに
採用担当のNです。当社ではサービスをより良いものへ発展させるため、また従業員がより効率良く業務に取り組める環境を整えるため、多くのシステム担当者が在籍、活躍しています。その中でネットワーク構築やセキュリティ関連を担当しているM・Yさんに業務についての話を伺いました。※取材・撮影は、感染防止に配慮した現場環境にて実施しております。
プロフィール
デジタルテクノロジー戦略本部 コーポレートプラットフォーム統括部 統括部長 M・Y
SIerで6年間、カード会社で1年間、幅広くインフラ分野を経験した後、2007年、マイナビに中途入社。以来、一貫して社内システム基盤の最適化に携わり、現在、コーポレートプラットフォーム統括部の統括部長を務める。オフの日には、子どもと、趣味のクルマ(3台保有!)でドライブやロングスケートボードを楽しんでいる。
※所属を含む掲載内容は取材当時のものです。
マイナビを支える次世代基盤のグランドデザインを描く
(採用N)本日は、お時間をいただきありがとうございます。今日はどうぞよろしくお願いします!以前から何度か、社内ネットワークの接続などの仕方などで色々、ご質問させていただいたことがありますが、改めてコーポレートプラットフォーム統括部の業務を教えてください。
(M・Y)こちらこそよろしくお願いいたします。私が所属するコーポレートプラットフォーム統括部では全社を横断し従業員の皆様からのさまざまな要望に応えているデジタルテクノロジー戦略本部の中でも、マイナビの社内業務を支えるITインフラの整備を担っています。 具体的には、社内ネットワーク、業務システムのインフラ、ファイル共有基盤、これに関連する社内セキュリティなどの最適化を担う役割です。部内では社内基盤1課がネットワークを、2課がサーバ・ストレージを担当しています。その他、全社員に支給されている社用携帯を活用する電話基盤更改のプロジェクトを本社総務部と連携して進めていたり、検温器やセキュリティドア、全社オンラインイベントに関する検討など、インフラ系のよろず相談の窓口にもなっています。
(採用N)「業務は多岐にわたる!」といったイメージですが、Yさんは日常的にどんな業務を行っているのですか?
(M・Y)2018年に部長という立場になり、メンバーが進行しているプロジェクトに伴う承認や決裁といった管理業務が増えています。とはいえ、10名程度の部署ですので、私が直接担当しているプロジェクトもあります。メンバーと同様、ユーザーへのヒアリングに出向くことも多く、管理職になっても現場感を持ちながら業務に取り組んでいます。一方で、中長期的なインフラのグランドデザインを描くため、ベンダーやコンサルタントの方と定期的にミーティングを行っています。例えば、いま進行している「SD-WAN」を全国展開する大型プロジェクトも、準備に丸2年をかけてスタートしました。
(M・Y)ネットワークの渋滞が実際に緩和され、敏感な人なら「接続の多い月曜日の朝なのに遅くないな」と感じられていると思います。すぐ慣れてしまうでしょうけど…(笑)。次はこの「SD-WAN」を2021年12月にかけて全国展開していきます。これまでネットワーク回線増強にかけていたコストを削減でき、事業への貢献も大きいはずです。この他にも、ビジネスフォンを社用携帯で操作できる「社用携帯×クラウドPBXプロジェクト」、Web会議の満足度を上げられる「Surfacehub展開プロジェクト」、テレワーク推進に欠かせない「セキュアPC準備・展開プロジェクト」などの大型プロジェクトが進行しています。
1万人のインフラを、企画からトータルに創り上げる
(採用N)具体的な業務内容についてお伺いしましたが、Yさんが思うこの仕事の面白さ、やりがいはどんなところにあるのでしょう?(M・Y)1つはスケールですね。入社当初は2,000人規模の会社でしたが、今やグループ全体で80拠点・1万人を超えています。何をするにも「×1万人分」という単位でコストと工数がかかり、管理する予算の大きさに難しさも感じます。トラブルが起これば約1万人に影響が及ぶのですから、プレッシャーもあります。とはいえ、大きな予算で大規模なプロジェクトを動かせる分、やり遂げた時の達成感も格別です。今のマイナビだからこそ感じられるやりがいだと思います。
(採用N)1万人から感謝される仕事ということですね!
(M・Y)だといいのですが(笑)。もう1つの面白さは、最上流の企画から設計・構築、運用までトータルに担えることです。マイナビのインフラの将来像を描く段階から携わり、プランをカタチにし、ユーザーの反響を聞くところまで、一貫して自分のプロジェクトとして関わることができます。自社のインフラなので自由度が高く、大きな裁量を発揮することもできます。自分の手で成し遂げたと誇れるプロジェクトが増えていくのは嬉しいものです。
ユーザー目線と現場感覚で、埋もれたニーズを引き出す
(採用N)今後はどんなプロジェクトが予定されているのですか?(M・Y)キーワードとしては「データ活用」ですね。社員支給のパソコンや携帯電話を通じて1万人のログが蓄積されていますが、とくに活用されていないのが現状です。1万人規模になると個人は見えなくなりますが、ビッグデータをつなげることで、何かが見えてくる可能性を秘めています。もちろん、そもそも活かすべきかという議論もあると思いますが。もう1つは「5G」にも現実的な可能性を感じています。社内でも、出先でも、在宅でも、変わらない環境で安全にアクセスできる「ゼロトラストネットワーク」を5Gの通信速度で実現できるのは、そう先のことではないでしょう。
(採用N)では最後に、Yさんの今後の目標を教えてください。
(M・Y)デジタルテクノロジー戦略本部の一員としては、事業に貢献できるインフラの提供と、従業員の利便性や事業効率の向上に寄与し続けることを目標にしています。エンジニアとしては、技術面で多少なりとも最先端を歩み続けたいですね。1万人規模になったことで、ユーザーである社員からのリクエストが集約できているのか、課題を感じています。社内ヘルプデスクの「ユーザーサポート課」はありますが、そこに寄せられない、埋もれたリクエストやニーズがあるのではないでしょうか。幸い社歴が長く、色々な部署に知り合いがいるので、直接聞いて引き出そうと試みたりしています。ユーザー目線と現場感覚は常に持ち続けていきたいですね。
(採用N)業務のスケールは大きくなっても、基本や原点を忘れずにひとりひとりのリクエストやニーズに応えるべく取り組んでいこうということですね! 緊急事態宣言下でのテレワーク対応で滞りなく業務ができたのも「コーポレートプラットフォーム統括部で在宅勤務ができる環境を整えたからこそ」でしょうか。見えないところで働きやすい環境を作っていただいていること、すごく感謝しています!本日はどうもありがとうございました。
▼トライアルとして「SD-WAN」を導入した神奈川支社。全国に先駆けてABWという「生産性の向上」を目的に設計されたフリーアドレス式のオフィスとなりました。