はじめに
こんにちは、中途採用チームのYです。
業務効率化、企業競争力強化の切り札として注目を集めるDX。しかし、国内ではITエンジニアの不足が深刻さを増し、採用難やリソース不足が大きな課題となっています。
現在、グローバル市場への進出を強化しているマイナビでは「オフショア開発」を新規事業として立ち上げ、これらの課題解決に挑んでいます。今回は、そんなオフショア開発事業を担うDXデザイン事業部の3名に話を聞きました。
プロフィール
(S・M) ※写真右
事業部長(兼グローバル経営戦略室 室長)
2005年4月新卒入社。HR領域でキャリアをスタートし、2017年からは経営サイドで海外M&Aに携わる。2022年より連結子会社になったベトナムの「NAL Solutions Joint Stock Company」(以下「NAL Solutions」)を開発チームとするDXデザイン事業部を立ち上げる。
(Y・U) ※写真中
ビジネス開発2部 部長
2012年4月新卒入社。転職情報事業本部で『マイナビ転職』の営業を経験。2020年に DXデザイン事業部の立ち上げ前からテストマーケティングに参加。現在は営業活動とマイナビのシステム内製化案件のサポートを担当している。
(M・K) ※写真左
プロジェクトマネジメント第1チーム チーム長
2022年10月中途入社。前職でもベトナムでのオフショア開発に従事していたが、自身の経験をフル活用しながら新規事業の立ち上げに携われることを魅力に感じてマイナビへ。現在は営業同行や既存案件フォローのほか、組織整備・開ルール策定を担当している。
グローバル企業「マイナビ」への先駆者として
──本日はよろしくお願いいたします。はじめに、新規事業としてDXデザイン事業部が立ち上がった背景について教えてください。
(S・M)マイナビでは、 海外事業の拡大を目的に海外M&Aを推進しています。
ベトナムではIT系の求人サイトを運営する企業にも出資しているのですが、日本の「ITエンジニア不足」という課題に対して、マイナビがこれまで行ってきた 採用で解決を図るのではなく、開発そのものを海外で行うビジネスモデルの検討をはじめたのがきっかけです。
──マイナビだけでなく、日本企業のオフショア先としてベトナムが注目されていると聞きました。それはなぜですか?
(M・K) ベトナム政府が国策としてIT教育に力を入れているのが大きな理由です。
ベトナムでは、大学で高度な専門教育が行われているため、 将来エリートになることを目指してITエンジニアを志す若者が多く、優秀で意欲的な人材が豊富です。また、日本に対する憧れや親日的な国民性もあるので、他国と比べてオフショア開発を導入しやすい環境です。
(S・M)ベトナムでのオフショア開発を企画したのは2020 年ごろですが、その時すでに 技術力の高さ、日本文化への理解や親和性の高さから注目を集めていました。
──Yさんは立ち上げ前からこの事業に携わっていますが、どのような業務からスタートしたのでしょうか?
(Y・U) NAL Solutionsへの出資が決まった段階から日本での営業支援を担当しています。当時、もう1社候補となる企業があったので、2社のテストマーケティングを行いながらパートナー企業の選定を行う必要がありました。
ゼロからの立ち上げなので、何をするかも決まっておらず、営業先のリストを作成することからスタートしました。
最初はとにかくテレアポによるアポイントメントの獲得、リード獲得、そしてお客様へ提案して受注する。地道な活動から少しずつ実績を積み上げていきました。
言語や文化の壁を乗り越え、事業は軌道に乗りはじめた
──Mさんはベトナムでオフショア開発の経験がありますが、マイナビに入社して感じたギャップはありますか?
(M・K)
思った以上に「カオス」でした!
現在、NAL Solutionsでは250人のITエンジニアが働いています。利益を出すためにはエンジニアが適切に稼働している状態にしなければなりませんが、当時は稼働していないエンジニアが多く、原因も不明でした。
他にも、コスト管理の手法が確立できておらず、実際は赤字案件になっているけど気づけない、 日本でヒアリングした内容をうまく伝えられていない、日本チームとベトナムチームがそれぞれバラバラの認識で動いているといったさまざまな問題がありました。
(S・M)オフショア開発では需要(案件)と供給(稼働)のバランスが重要ですが、最初はこのバランスをとるのが非常に難しかったです。マイナビが案件を獲得してくると「もっと受注が増えるかもしれない」と判断したNAL Solutionsが予定以上に人材を採用してしまう。そういったことが起きていたのですが、Mさんが一つずつ改善してくれました。
──担当している業務や一緒に働くメンバーのことなんでも結構です。「面白い!」と感じることがあれば教えてください。
(M・K)一つひとつの課題に入り込んで、仮説を立て、改善案を立案して実行できることです。現地の開発メンバーや各部門のリーダー陣にヒアリングして、新しい仕組みを考え、 実施した施策が徐々に数字に反映される。日々、改善を実感できるのは新規事業ならではの面白さだと感じています。
(Y・U)さまざまなクライアントからアプリやシステム開発のご相談をいただける点です。仕事を通して世の中のトレンドや課題について学ぶことができるのは、幅広い業界と接点のあるマイナビならではの経験だと思います。NAL Solutionsとのやりとりも想定外のことが起きるので飽きることがありません。
──たしかに言葉や文化の壁がある中でのコミュニケーションは大変そうです。実際に経験してみていかがですか?
(Y・U) システム開発の品質も仕事に関するスタンスも、日本が思っている「これくらいは普通」とベトナムが思っている「これくらいが普通」は少なからず異なります。ただ、それは異なって当然ですし、日本でもベトナムでも「強制されたくない」のは誰だって一緒です。だからこそ、上下関係なくお互いを尊重しながらコミュニケーションをとることが大切です。
(M・K) マイナビの営業チームやデジタルテクノロジー戦略本部、NAL Solutionsの開発チーム、クライアントなどステークホルダーが多く、認識の齟齬も生じやすいです。思うようにいかなくても絶対に誰かを責めないこと、複雑な要素が絡み合っていることを理解するのは必要ですね。
大手だけどベンチャー、安定しているのに刺激的
──皆さんがそれぞれ考える「DXデザイン事業部で働く魅力や楽しさ」はどういったものでしょうか?
(Y・U)DXデザイン事業部は、キャリア採用や社内公募でさまざまなバックグラウンドを持つメンバーが集まっています。多様な価値観と考え方があるチームなので、それを面白いと思える方、新しいことを柔軟に取り入れられる方は、営業でもエンジニアでもご活躍いただけると思います。
(M・K)問題解決が好きな方、PDCAを回せる人は楽しめるかなと思います。いろいろな業界のクライアントと出会えるので、ビジネス分析のスキルを磨けることも魅力です。毎回まったく違うシステムを開発するので業務としては大変ですが、クライアントと一緒に課題に向き合った先には必ず成長が待っています。
(S・M)「成長」というのが事業で大事にしていることの一つです。新規事業なので、まだまだ整っていない部分もたくさんあります。IT技術をとことん突き詰めて活躍したい方よりは、新しい事業の仕組みを作って広げていきたい方、開発チームを率いてプロジェクト・ビジネスを推進したい方は合っていると思います。
──事業責任者のSさんにお聞きします。DXデザイン事業部が描くこれからのビジョン、目標はどのようなものでしょうか。
(S・M)「日本でオフショア開発を当たり前にすること」と「ステークホルダーそしてメンバーの成長」です。DXデザイン事業部は現在3期目ですが、まだ解決すべき課題はあるものの好調に推移しています。
日本では、オフショア開発に対して「品質が低い」「複雑で難しい」という印象があると感じています。確かに難しい面はあるかもしれませんが、私たちの中でオフショア開発の成功ノウハウは完成しつつあります。このノウハウを『マイナビ』というブランドの知名度を生かして、社会に広く展開することが理想です。
おわりに
──本日はありがとうございました。マイナビへ入社を考えている方にメッセージをお願いします!
(M・K) 手を挙げることで活躍の場が得られる会社です! メンバーの経験・経歴もさまざまでユニークな人材が集まっています。私たちと一緒により良いチームを作っていきましょう。
(Y・U) マイナビには、新規事業や新規領域が数多く存在しています。自分たちの責任で新規事業を作り上げていけるエキサイティングな部署もあるので、興味がある方はぜひご入社ください。
(S・M) マイナビブランド、企業資産を活用して社内ベンチャー的な仕事ができるのが私たちDXデザイン事業部です。チャレンジングな事業ですが、それだけ社会にインパクトを与える事業になる可能性を秘めています。これからの日本で海外のリソース活用は増えていくと思っています。共にオフショア開発が当たり前に活用される世界を創造しましょう。
※所属を含む掲載内容は取材当時のものです。